大阪市住之江区 アクセス抜群の歯医者 藤浪歯科|ラバーダムは本当に必要か

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歯科コラム
2026/02/27
ラバーダムは本当に必要か

― メリット・デメリットと治療の質 ―

前回は、ラバーダムの役割と当院での使用方針についてお伝えしました。
今回はもう一歩踏み込み、「なぜ医院によって使用状況が異なるのか」「患者さんにとってどんな意味があるのか」を整理してみます。

ラバーダムの医学的なメリット

ラバーダムの最大の目的は、防湿と感染防止です。
特に根管治療では、歯の内部から細菌を除去することが治療の中心となるため、唾液中の細菌が再び入り込まない環境を確保することが重要です。

研究では、ラバーダムを使用した根管治療は、使用しない場合と比較して治療成功率が高い傾向があると報告されています。
また、薬剤や器具の誤飲防止という安全面の利点もあります。

つまりラバーダムは、「治療をうまく進めるための環境づくり」と言えます。

デメリットや負担はあるのか

一方で、ラバーダムには装着の手間がかかります。
また、口を覆われる感覚に違和感を覚える方もいます。

ただし、多くの場合は鼻呼吸が可能であり、治療前に説明を行うことで不安は軽減できます。
医学的には大きなリスクは少ないとされていますが、患者さんの状態や処置内容によっては適応を慎重に判断する必要があります。

なぜ医院ごとに使用状況が異なるのか

ラバーダムは国際的な歯内療法ガイドラインでは推奨されていますが、日本国内ではすべての歯科医院で標準的に使用されているわけではありません。

理由は一つではありません。
・診療時間の制約
・保険制度の枠組み
・治療方針の違い
・症例ごとの必要性の判断

こうした複数の要素が関係しています。

当院では、根管治療においては保険診療内であってもラバーダムを使用しています。
これは、感染防止と安全性の観点を重視しているためです。

一方で、修復治療では、処置の規模や目的を踏まえて必要性を判断しています。
すべての治療で一律に使用するのではなく、目的に応じて選択しています。

治療の質を決めるもの

ラバーダムは重要な要素ですが、それだけで治療の質が決まるわけではありません。
診断の正確さ、適切な器具の使用、処置の丁寧さ、そして治療後の管理――これらが組み合わさって初めて、良好な結果につながります。

ラバーダムは、その中の「環境を整えるピース」の一つです。
しかし、根管治療という感染管理が核心となる治療においては、そのピースの重要性は比較的高いと考えられます。

まとめ

ラバーダムは万能な器具ではありませんが、根管治療においては感染防止と安全性を高めるための有効な方法の一つです。
当院では、治療の目的に応じて使用の有無を判断し、根管治療では保険・自費を問わず使用しています。

治療方法の背景を知ることで、「なぜこの処置をするのか」が理解しやすくなります。
疑問があれば、その都度ご相談ください。


院長 藤浪

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