4月4日、桜の満開になった晴天の中、院長含めDr3人で
講師阿部二郎先生の「総義歯の勘所」−臨床・下顎床義歯の
吸着を中心に−を受けてきました。
総義歯というと昔からあるものですが、インプラントを
使わずに良く噛める義歯を作るというのは難しいものです。
歯がない訳ですから、歯茎でかむことになり健康な人
70〜80kgの噛む力に対して10kgそこそこしか噛めません。
その上、カタカタしてきて擦れて痛い、浮いて落ちてしまう。
特に下の義歯が浮いてしまいます。意外と思われるかもしれませんが、
上の義歯のほうが下よりも安定しやすいのです。
なぜかというと上の歯茎はあまり動かないですけど、
下は舌が常に動いたりするので安定させるのが難しいのです。
今回は上下の義歯をどうやったらタコの吸盤のように吸着
させれるのか、吸盤の端から空気が入らないように、
辺縁の封鎖を上手にする印象のコツを学んできました。
患者さんの中には奥でうまく噛めなくて浮かないように前歯で抑えるように
噛んでいる患者もいます。義歯だけでは限界もありますが、そんな苦労や
努力をしないでいいよう知識を役立てたいと思います。
《山田 崇之》