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- 歯科コラム
- 2021/11/04
- 大人の虫歯予防
少子高齢化の傾向が定着し高齢者人口が増加する中で、歯周病がクローズアップされていますが、一方で大人の虫歯が着実に増えつつあります。
特に働き盛りの年代や歯が残るようになった高齢者では、過去に歯科治療を行った部位に発生する二次虫歯や歯肉退縮で根面が露出し根面虫歯になるリスクが増加する傾向にあります。
特に露出した根面は象牙質でエナメル質に比べて脱灰しやすく虫歯になりやすいです。
そこで効果的な方法として、フッ化物配合の歯みがき粉を使うということがあります
。
フッ素には、歯からカルシウムが溶け出すことを抑制するチカラがあります。
同時にいったん溶け出してしまったカルシウムを歯に取り込む働きも知られていて、歯の質そのものを強化してくれます。
フッ化物配合歯磨剤の効果を十分に発揮させるためには、適切な使用方法を守りましょう。
①適正量…歯ブラシの上に2cm程度
②歯磨きの回数…1日2回以上。1日の使用回数が多いほど,歯垢中のフッ化物濃度が高くなり、また継続して使用することで唾液中のフッ化物濃度を高く保ちます。
③洗口方法…約15ml(ペットボトルキャップ2杯)の水で約5秒間1回口をゆすぐ。かなり少ないと思われると思いますが、ゆすぎすぎてしまうと唾液中のフッ化物濃度の低下が早くなってしまいます。
大人虫歯は気がつかないうちに進行していることもありますので、ご自身でこのようなセルフケアをしつつ、3か月に1度はメンテナンスで虫歯のチェックにお越しくださいね。
〈久保〉
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