9月19日(土)・20日(日)・21日(月)で行われた第4回日本歯科衛生士学会学術大会に
参加しました。
その中から特別講演でもあった『口腔機能とメタボリックシンドロウムの関係』
のお話をしようと思います。
皆様はふだん『噛む』と言う事を意識して食事をされていますか?
昔から「よく噛んで食べないと太る」とはよく言われてきたことですが
「早食い」と「日常食品の固さ」は肥満と関連が高いことが疫学調査で実証されています。
では、どれくらい噛めばいいのでしょか?
咀嚼法として「ひと口30回の咀嚼」が推奨されています。
実際、内科においてもメタボリックシンドロウムの予防、
治療の手段として使われているそうです。
一方、歯の喪失などにより咀嚼機能が不十分な状態に陥った人達は
・ 栄養摂取のバランスが崩れている事
・ 脳卒中のリスクが高い事
・ 運動機能に障害がみられることが示されています。
こう言った事から「今残っている歯は出来るだけ失くさないように。
残念ながら数本しか残っていない方も、残りの歯を大切に」と言う意味でも
「三ケ月に一回の健診とクリーニング」が必要になってきます。
《口は全身の健康への入り口です》
食欲の秋に突入しましたが、ひと口30回を目標に秋の味覚をどうぞたっぷりと
お楽しみください。
私事の余談ですが・・・数年前から受けているメタボ検診・・・
体重は変わらないのに去年と比べて今年は(腹回り)が3センチも成長していました。
勿論、まだメタボには引っかかっていませんが、元に戻すためにも
「ひと口30回」を目安によく噛んで食べるように心がけようと思います。
(DH.和田陽子)