12月6日大阪府歯科保険医協会の主催で木ノ本喜史先生
による「歯内療法成功の鍵」という講習会に参加してきました。
歯内療法(根の治療)には、大きくわけて2つの場合が
あります。
1.う蝕が歯の神経(歯髄)まで進行してしまい
歯髄をとらなければいけない場合。
2.根の治療をしたにもかかわらず痛みなどの炎症症状により
再度、根の治療をする場合。
いずれの場合にしても、虫歯菌が感染した神経や
腐敗物などの感染源ときれいに取り除くために
写真にあるファイルという器具を使って、根管内を内部から
拡大清掃し、きれいになった根管内をガッタパーチャなどの
根充材(根管内を埋める薬)で封鎖していくことが
一連の流れとなります。
しかし、根管は歯の種類によっては形も複雑で、
手探りの作業になるため時間を掛けて根の治療を行わないと、
根の先まで完全にきれいに出来ず、後になって根の先に病気が出来てしまうことも
しばしばあります。
根の治療は、回数や時間もかかり、治療がなかなか進まないのでつらいかも
しれませんが、根は被せ物の土台ともなるうえ歯を長持ちさせるためにも
とても大切なので、どうか根気よく通院を続けてください。
但し、根の治療はあくまでむし歯が大きくなってしまった場合などに行う治療です。
神経をとってしまうといろいろな意味で歯の寿命の予測が難しくなります。
つまり根の治療をしないで良いなら、それに越したことはありません。
神経を取らなくてはならないほど虫歯が 大きくなる前に治療しましょう。
そのためにも、定期的な検診を受ける習慣をつけましょう☆
《島村加奈子》