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2012/02/06
頭痛

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今年の初めから、頭痛を感じていました。

わたしは、生来『所謂 頭痛持ち』ではなかったので、最初のうちは年末に引いた風邪引きの後遺症か、それともお正月でお酒を飲み過ぎたのかな? と考えておりました。
しかし なかなか頭痛が改善せず、ひどい頭痛ではないのですが毎日ずぅーと続いていました。

近医の畠中先生に診て頂くと、『脳ドックのつもりで、一度精密検査をしましょう。』
ということになり、友愛会病院で
131日にMRI撮影の予約まで取って頂きました。

今のところ 私は全くの健康体であると確信していたのですが、
病院へ行かなければならないと考えると、『ひょっとして
くも膜下か?  脳梗塞か?  脳内出血か? 』と悪い結果ばかり考え、内心、心配しておりました。MRIの当日、
心配は最高潮になったまま友愛会病院へ行きました。日頃、友愛会病院には、
患者様の診療情報の提供やインプラントのための
CT撮影でお世話になっておりますが、
自分自身が受診するのは初めてでした。病院の総合受付の方はたいへん親切で優しく、
MRI撮影の担当放射線技師さん(男性)も、非常に丁寧に優しく接して頂きました。
MRIも無事撮影が終了し、脳神経外科の医師の最終面談を残すのみとなりましたが、
スタッフの皆さんの心配りのお陰で、この段階で既に私の心配はほぼ
半減していました。

面談は、脳神経外科の宮地先生が担当され、PCに映し出されたMRI画像をジーッと眺めながら、『脳みそも血管も綺麗ですよ! 
脳に全く異常は認められません。おそらく緊張型頭痛でしょう』と言って頂き、その言葉と共に、今まで続いていた頭痛もスゥーと治ったように感じました。
人間と言うのは勝手なものだと思いましたが、お医者様の一言の重さをつくづく感じ
、自分自身を含め、医療従事者の患者様への対応、言葉使い等々が大切であると再認識した次第です。

次に、私が所属する顎関節学会で教わった頭痛に関する情報を記載させて頂きます。

1:頭痛の分類

  ・1次性頭痛:片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛

  ・二次性頭痛:くも膜下出血・脳腫瘍・薬物乱用頭痛・急性上顎洞炎etc.

  ・その他:

2:1次性頭痛の特徴

  ・片頭痛

   脳の硬膜の血管の一過性の炎症で、血管が腫れるために生じます。
したがって疼痛
は、拍動性で、体を動かすと頭痛は猛烈に増悪することと、
悪心嘔吐を伴う。

  ・緊張型頭痛

   頭蓋周囲の筋がこって生じる、筋性の頭痛です。顎関節症と合併する頭痛は

ほとんどが筋緊張型頭痛です。肩こりを合併することも多く、片頭痛とは異なり

首をぐるぐるまわすことで循環が改善し、痛みが和らぐのが特徴です。

・群発頭痛

 内頚動脈に一過性の炎症が生じて、血管が腫れるために起こります。目の奥の  
激痛として自覚されることが多いのですが、上顎大臼歯部に痛みを感じる患者様も多く、歯科で抜歯をうけていることが稀ではありません。
歯科医師が必ず知っておかなければならない頭痛です。

最後にMRIについてのお話です。(添付写真はMRI装置と画像です)

私は、大阪大学歯学部放射線科に所属しており、一応専門でありますので、
簡単に
MRIについて説明させて頂きます。

Magnetic Resonance Imaging System (磁気共鳴画像装置)の略称。

磁場と電波を用いて体内などの画像を撮影する装置。

被爆の心配がなく、脳の中や脊椎など、CTが苦手とする部分の断面画像を撮影す

ことができる。撮影の時は大きな音がするが、磁場を変化させるためである。

                 ≪藤浪≫

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