昨年3月のブログでは、《今年18歳になる老犬うめの惚けによる徘徊が始まり、
                                            
階段から転落することしばしば・・もう天国への階段間近・・》と言うところで終わりましたが・・・
                                            
奇跡を起こした19歳のうめのその後です。・
                                            
惚けてはいるものの元気に暮らしていたうめが、5月の或る日突然倒れました。
                                            
歩くことは勿論、立ち上がることも食べることさえも出来ない有様で、
                                            
人間ならば「ご家族の方をお呼びください」と言われる程の危篤状態に陥りました。
                                            
原因は不明です。
                                            
腫瘍の傷口には蛆が湧き、うめもついにこれまでか・・と覚悟を決め、
                                            獣医さんに往診を頼みました。
                                            
すぐに駆けつけてくださった先生は一目見て「高齢過ぎて手の施しようがありません。
                                            
取り敢えずお灸と漢方薬でしのいでください」とお灸のツボを教えてくださいました。
                                            
「お灸と漢方???」なんと原始的・・・と半信半疑ながら朝夕施術することになりました。
                                            
何と言ってもうめには「うめのことを我が子(?)のように可愛がってくれる」田中婦長がついています。
                                            
身体についた蛆もグローブをはめた手で取り除き(因みに私はそれを見て絶叫しておりました)、
                                            
熱いタオルで拭き、蛆予防に蠅除けの蚊帳を被せ、苦い薬はチーズに包み・・献身的な看護が始まりました。  
                                            
けれど四日経っても、五日経っても、座ることは勿論、歩くことさえも出来ませんでした。
                                            
ところが、「いったいいつまでこの寝たきり状態が続くのか・・・」と思った矢先、
                                            
うめが突然よろよろと立ち上がったのです。
                                            
最初は立っては転び、転んでは起きの生まれ立てのバンビ状態でしたが、
                                            
二、三日もするとお散歩紐をつけて庭の砂利道の上を歩くようになりました。
                                            
そのうちによろよろとしながらでもお散歩紐無しで自由に歩けるまでに回復しました。
                                            
・・・が、体力の回復に反するように惚けと視力の衰えはいっそう進行していました。
                                            
この状態で流石に夏は無理!!と思いましたが、あきらめの早い私と違い、
                                            
「夏越え」に意欲的な婦長のお陰で猛暑の夏もなんとか越し、
                                            
流石に冬は越せないだろうと言う大方(私)の予想を裏切り、2月現在、
                                            
桜の開花を待ちながら食欲旺盛で元気に復活しています。
                                            
惚けは益々進行中で、壁やゴミ箱、室外機の細い隙間を見つけては入り込み、
                                            
ビックリするようなイリュージョンを毎日のように繰り広げ、ウンチやおしっこは思いつくまま、
                                            
気の向くままに出し放題。(その度に看護から介護にシフトした婦長が献身的にお世話をし、
                                            
我が家のベランダには毎日、山のように出るうめの洗濯物が万国旗のようにはためいています)
                                            
それにしても、あの重篤な日々は何だったんだろう!!東洋医学も棄てたものではないなぁ・・
                                            
と思うこの頃です。
                                            
天から授かった命です。寿命尽きるまでお付き合いしていきましょう!!
                                            
宜しくお願いしますね!!田中婦長殿!!
                                            
                                                




