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2013/07/16
学術講演会 報告

日時:7月13()15:00

場所:大阪府歯科医師会 大ホール

演題:歯周医学の最前線

  〜歯周病と全身状態の関連に関する基礎と臨床〜

講師:大阪大学歯学部 口腔治療学教室 教授 村上伸也先生

参加者:藤浪

講演内容

歯周病と全身状態との関連を双方向的に科学する学問領野を、
歯周医学(Periodontal medicine)とよばれ、その研究成果は、
歯性病巣感染(dental focal infection)とよばれていた病態に、
今日的な科学的根拠を与えようとしています。

全身的要因や疾患が歯周病のリスク因子になる可能性があります。
歯周病は
細菌が原因となる感染症であり、抵抗力が弱まる全身状況下では、歯周病の発症・進行が加速されます。
糖尿病患者において歯周病が重篤化しやすいことは、そのことが理由の一つになっています。

一方、歯周病そのものがその患者の全身状態や疾患に対するリスク因子になりうる可能性があります。
歯周病が進行し、歯周ポケット上皮の連続性が絶たれると、
歯周病原生細菌やその菌体成分が上皮の断裂部より歯周組織へ、
さらには全身へと侵入する可能性があります。
さらに、歯周病原生細菌を含むデンタルプラークの刺激により
慢性炎症反応が引き起こされた歯周組織では種々の炎症関連物質が持続的に産生されます。
これらの影響もまた全身へと波及することが、懸念されます。
すなわち、歯周病の病巣部での種々の影響や反応が全身へと伝播され得るということです。
これまでに感染性心内膜炎・誤嚥製肺炎・アテローム性動脈硬化症・低体重児出産(早産)等と歯周病との関連性が注目を集めています。

このことから、口腔保健の維持・増進を通じて、
全身の健康にも寄与していくdental professionalの役割が、今後益々重要になっていくものと思われます。



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