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2014/09/22
「歯刷子」について

「歯刷子」について

 タイトルは「はぶらし」と読みます。今回はその歴史について。

歯ブラシの起源は諸説ありますが、一説には仏具の房楊枝が起源と言われています。お釈迦様が歯木として柳の木を噛み潰して繊維状にしたものを清掃に使用した記述があり、これが房楊枝であり、噛みつぶす前の爪がわりに使う木片を爪楊枝と言います。

13〜15世紀の中国においては、獣骨などの柄に豚の毛などを植えた歯ブラシが使用されていた記述が残っています。ヨーロッパでは17世紀に発売され、大量生産が可能になった19世紀に一般的になりました。

日本では現在の歯ブラシが一般的になるまでは房楊枝を用いられており、1872(明治5)年、大阪で、インドから輸入されたイギリス製のハブラシを見本に、くじらのひげで柄を作り、馬の毛を植えた「鯨楊枝」という名で製造・販売されました。「歯刷子」の名称が初めて使用されたのが1903年(大正3年)に小林富次郎商店(現在のライオン)が「萬歳歯刷子」を発売しました。素材的に現在の歯ブラシに近いものが生産されたのは1938224日、デュポン社がナイロン製の歯ブラシを初めて発売したのが最初です。

そんな歯ブラシの国内生産量No.1は大阪府八尾市。昭和20年代には大阪府で全国シェア90%を誇っていました。現在は工場の移転に伴いシェアは少なくなりましたが、今でも多数の事業者が大阪に集中しています。ちなみに爪楊枝の国内生産No.1は大阪府河内長野市です。

あなたの歯ブラシ、先が開いていませんか?オーラルケア用品の本場、大阪において歯科医師とともに、口腔衛生の向上、健康増進に取り組み、ついでに地域の活性化に一役買うため、歯ブラシを購入してみるのはいかがでしょうか?

≪豊栖 真人≫

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