私は、昭和56年7月7日に当地で歯科医院を開院しました。
現診療所から300Mほど東に位置するビルの1階でした。
まだ28歳の若輩者でしたが、地域の方に支持をしていただき順風満帆の
開業でした。
患者さんの中に、関西スーパーで働く60歳前後の女性がおられました。
来院されるたびに、まだ若かった私を相手に色々な雑談をされる楽しい方でした。九州がご実家だとか、家族は何人で、孫が何人だとか・・・
プライベートなお話もよく伺い、ご主人や、娘さん、お孫さんまでご紹介いただきました。
当時、お孫さんはちょうど私の娘と同じ年ごろの幼稚園児でした。
その後もご一家は私が忘れかけたころにタイミングよく来院され現在に至っております。
つい最近、初代の患者さんのお孫さん(3代目)が治療のために来院されました。その時、自分の3歳の娘に虫歯ができたので治療に通院したいとおっしゃられ、来週から治療を開始することになりました。
初代からすると4代目の患者さんです。
37年間の開業医人生でこのような患者さんに巡り合えたことに感動し、それと共に、長く診療所や私を支えてくれたスタッフや妻に感謝をしている昨今です。
叶うなら、4代目の乳歯が永久歯に生えそろうまで現役でいたいと思いますが、流石に世代交代の波には逆らえず、4代目の永久歯は次世代にバトンタッチと言う事になりそうですが。〈藤浪庸介〉